AI面接の対策は、想定質問を何十問も暗記することから始めません。最初に受検形式を確認し、次に二つ程度の経験を回答材料へ分け、最後に本番環境を確かめます。

サービスや応募先によって質問と評価項目は変わります。それでも、準備する順番は共通化できます。このページでは、受検案内が届いてから本番へ進むまでを六つの段階に分けます。

1. 受検案内からAI面接の形式を確認する

まず、案内メールや受検画面でサービス名、推奨端末、期限、所要時間、再受検の扱いを確認します。「AI面接」という名前だけでは、回答方法までは決まりません。

主な形式は次の二つです。

  • 録画型:表示された質問に対し、制限時間内に一人で回答を録画する
  • 対話型:回答内容に応じて、AI面接官が追加の質問をする

録画型では、限られた時間で要点をまとめる準備が重要です。対話型では、最初の回答を完成原稿にするより、「なぜ」「自分は何をしたか」と聞かれたときに事実を取り出せる状態が役立ちます。

形式が分からない場合は、録画型と対話型を受検案内から見分ける方法を先に確認してください。

2. 「AIに評価される話し方」を一つに決めつけない

AI面接サービスが扱う情報は同じではありません。回答内容を文字情報として整理するもの、録画や音声を採用担当者が確認するもの、追加の評価機能を持つものがあります。導入企業が設定する質問や評価項目も一律ではありません。

そのため、「笑顔なら加点される」「特定の言葉を入れれば通過する」といったサービス横断の攻略法は前提にしません。公式サイトや受検案内で確認できる仕様と、公開されていない評価ロジックを分ける必要があります。

判断の仕組みを整理したい場合は、AI面接はAIだけで合否を決めるのかと、AI面接で表情がどこまで見られるのかを参照してください。

3. 頻出質問ではなく、回答に使う材料を用意する

質問集を順番に暗記するより、自己紹介に使う事実と、二つ程度の経験を用意します。経験は、次の六項目へ分けます。

  1. 状況:いつ、どこで、誰と取り組んだか
  2. 課題:何を変える必要があったか
  3. 自分の行動:自分が実際にしたこと
  4. 理由:なぜその方法を選んだか
  5. 結果:行動の前後で何が変わったか
  6. 学び:次の場面でも続けたい行動は何か

この材料があると、同じ経験でも「困難への対応」「周囲との協力」「自分の強み」など、質問に合わせて切り出す箇所を変えられます。

AI面接の頻出5テーマを二つの経験で準備する方法には、材料の割り当て方と声に出す確認手順を載せています。

4. サービスごとの違いを一つだけ確認する

共通の回答材料を作ったら、受検するサービス固有の流れを確認します。すべてのサービスを調べる必要はありません。

SHaiNの場合

SHaiNは、構造化面接と計画的行動質問をもとにした対話型AI面接と説明されています。一つの経験を六項目へ分け、「なぜ」「そのとき自分は何をしたか」に答えられるようにします。

SHaiNの深掘り対策では、回答の修正例と10分の自己チェックを確認できます。

PeopleXの場合

PeopleXは、回答に応じた深掘り質問を行う対話型AI面接です。公式発表では、本番前に録画・記録・評価を行わない練習二問が用意されています。ここでは模範回答を覚えるより、質問の終わり、自分の声、回答材料の抜けを確認します。

PeopleXの練習2問の使い方に、本番へ進む前の5行メモをまとめています。

5. 原稿ではなく、話す順番を残す

全文原稿は安心材料になりますが、画面上の文章を追うと視線や話す速さが不自然になりやすく、対話型の追加質問にも合わせにくくなります。受検案内でメモの使用が禁止されていないか確認したうえで、原稿を短い語句へ削ります。

残すのは、話す内容そのものではなく順番です。たとえば「新人・手順ばらばら・観察・一覧化・質問減・事前確認」のように、自分だけが思い出せる語句を並べます。

具体的な削り方は、126字の回答を7語メモへ変える手順で確認できます。

6. 前日・当日は新しい対策を増やさない

前日は受検案内、回答材料、本番環境をそろえます。開始30分前になったら回答の書き換えを止め、マイク、カメラ、通信、通知設定を確認します。開始直前は、受検画面に表示される説明を優先します。

サービスの仕様は変更されることがあります。このサイトの記事より、企業から届いた最新の受検案内を優先してください。

AI面接の前日・当日チェックには、24時間前、30分前、開始直前の三段階で確認する項目をまとめています。

受検前の最短チェックリスト

  • サービス名と録画型・対話型のどちらかを確認した
  • 期限、所要時間、推奨端末、再受検の扱いを確認した
  • 自己紹介用の事実と二つの経験を用意した
  • 各経験を状況・課題・行動・理由・結果・学びへ分けた
  • 全文暗記ではなく、声に出して回答材料の抜けを探した
  • 本番と同じ端末でマイク、カメラ、通信を確認した
  • 公開情報で分からない評価ロジックを推測で埋めていない

確認した公式情報

確認日:2026年9月17日