SHaiNの深掘り質問への対策として、想定質問ごとに回答文を何十本も作る必要はありません。まず一つの経験を「状況・課題・自分の行動・理由・結果・学び」の6項目に分けてください。聞かれた内容に合う事実を取り出しやすくなります。

SHaiNは、決まった質問に動画を提出するだけの録画面接ではありません。AIと対話しながら、回答の内容をもとに質問を重ねていく構造化面接です。最初の回答だけを暗記していくと、「なぜそうしたのですか」「あなたは何をしましたか」と続けて聞かれたところで言葉に詰まります。

所要時間と質問数の目安

SHaiN公式サイトによると、標準プランの質問項目の目安時間は30〜40分で、AI質問項目は7項目です。企業はSHaiN所定の質問のほかに、フリー質問を最大20個まで追加できます。

7項目だからといって、質問が7回で終わるとは限りません。SHaiNは対話型なので、必要な情報を集めるために回答を掘り下げます。企業が設定するフリー質問もあるため、質問の数や順番がすべての受検者で同じになるとも言えません。

準備は質問ごとではなく、経験ごとに進めます。

経験を6項目に分ける

SHaiNは、構造化面接と計画的行動質問をもとにしていると説明しています。「自分は○○な人間です」という抽象的な自己評価より、実際の場面で何を考え、何をしたかを話せるように準備します。

一つの経験を、次の6項目に分けます。

  1. 状況:いつ、どこで、誰と取り組んだか
  2. 課題:何が起きていて、何を変える必要があったか
  3. 自分の行動:自分が担当し、実際にやったこと
  4. 理由:なぜその方法を選んだか
  5. 結果:行動の前後で何が変わったか
  6. 学び:次の場面でも続けたい行動は何か

いきなり文章にはせず、まず事実だけを箇条書きにします。よく見せる言葉を足すより、当時の状況を思い出すほうが先です。

修正例:アルバイト先の新人引き継ぎ

説明のための例として、アルバイト先で新人の引き継ぎを改善した経験を使います。

修正前:

アルバイト先で新人教育に力を入れました。周囲と協力して分かりやすく教えた結果、新人が早く仕事を覚えました。この経験から、チームワークの大切さを学びました。

文章としてはまとまっています。ただ、深掘りされたときに答える材料が足りません。この回答からは、次の4点がまだ分かりません。

  • 何に困っていたのか
  • 本人は何を変えたのか
  • なぜその方法を選んだのか
  • 早く覚えたと何で判断したのか

6項目に分けると、次のようになります。

  • 状況:飲食店で、新人二人の引き継ぎを担当した
  • 課題:教える人によって説明の順番が違い、新人が同じ質問を何度もしていた
  • 自分の行動:閉店作業を順番に並べた一枚の確認表を作り、先輩三人に内容を確認してもらった
  • 理由:口頭の説明を増やすより、全員が同じ順番を見られる状態が必要だと考えた
  • 結果:新人が確認表を見ながら一人で作業できる場面が増え、先輩への質問も具体的になった
  • 学び:人に任せる前に、完了条件と手順をそろえる

ここまで材料があれば、追加で質問されても回答文の続きを思い出す必要はありません。聞かれた項目に合う事実を選んで話せます。

覚えていない数字は作らないでください。「質問回数が50%減った」のような数字を後から足すより、「新人が確認表を見て一人で閉店作業を進められた」のように、自分の目で確かめた変化を話すほうが正確です。

10分の自己チェック

6項目を書き終えたら、次の質問を自分に投げてみてください。

  • その問題では、誰がどんな場面で困っていたのか
  • チーム全体ではなく、自分がやったことは何か
  • ほかの方法ではなく、その方法にした理由は何か
  • 途中でうまくいかなかったことはあるか
  • 結果をどの事実で確かめたのか
  • 同じ状況になったら、次も何をするか

一文で答えられなかった項目には印を付けて、その部分だけ当時の記録や記憶をたどります。回答文の数を増やさなくても、足りない材料が分かります。

本番で答えに詰まったとき

質問の意味が分からないまま、それらしい話を作る必要はありません。聞かれたことのうち、分かっている事実を答えます。

当時は理由まで考えていなかった場合は、「当時はそこまで比べられていませんでした。今振り返ると、先に全員から話を聞く方法もありました」のように、当時の事実と今の考えを分けて話せます。

数字を覚えていない場合も同じです。記録していなかったことを伝えてから、自分で確かめた変化を説明します。

SHaiN用の回答を一本作りたい方へ

6項目を一人で埋めていると、「これは行動なのか、結果なのか」と迷って手が止まることがあります。

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確認した公式情報

確認日:2026年9月15日