AI面接で、ずっと笑顔を作っている必要はありません。表情をAIの評価に使うかどうかはサービスによって違います。笑顔を続ければどのサービスでも加点される、という公式ルールは見つかりませんでした。
公式情報で分かった各サービスの表情の扱いは、次のとおりです。
- PeopleX(Assessment AI):評価に使うデータに、動画の表情と身振り手振りが入っている
- Interview Cloud:面接動画から笑顔、緊張、落ち着きなどを解析し、5点満点で表示する機能を公開している
- SHaiN:顔認識などの画像認識技術は評価に使っていないと明記している
AIが表情を評価しないサービスでも、採用担当者が録画を見る場合はあります。表情の練習は30秒の録画確認で済ませて、残りの時間は回答の材料づくりに使います。
評価と録画の区別
画面に自分の顔が映っていても、動画が保存されていても、それだけではAIが目線や笑顔を採点しているとは言えません。受検するサービスについて、次の2点を別々に調べてください。
- AIが評価に使う情報は何か
- 録画を採用担当者が見る運用か
この2点に沿って、3サービスの公式情報を整理します。
サービス別の表情の扱い
PeopleX
PeopleXのAssessment AIは、評価に使うデータとして音声、テキスト、動画を挙げています。動画に含まれるのは表情と身振り手振りです。評価項目にも、動作・表情などの非言語項目が入っています。
PeopleXでは、表情はAIが扱う情報の一つです。ただ、「笑顔を何秒続けるか」「カメラを何回見るか」のような細かい配点は、公式ページに載っていません。公式情報からは、笑顔を増やすほど点が上がるとは判断できません。
Interview Cloud
Interview Cloudは、面接動画から笑顔、緊張、落ち着きなどを解析して5点満点で表示する「AI表情解析」機能を公開しています。
表情を数値にする仕組みがあることは確認できます。一方で、企業がその点数を合否判断にどのくらい使うのかは、公開ページからは分かりません。
SHaiN
SHaiNは、顔認識などの画像認識技術を評価に使っていないと明記しています。2026年に公表した研究成果では、候補者の発言内容をテキスト化し、そのテキストと音声を組み合わせて分析すると説明しています。
SHaiNでは、笑顔の回数や視線の位置がAI評価へ直接加点されるという前提を置けません。
ただし、SHaiNには企業側が動画・音声を確認できるプランがあります。AIが表情を採点しないことと、人が映像を見ないことは別の話です。
30秒のテスト撮影
配点が分からなくても、自分で直せるところはあります。30秒だけ自己紹介を録画して、次の点を見てください。
- 顔が暗くて見えにくくないか
- カメラが低すぎて、見下ろす角度になっていないか
- 画面の端に置いた原稿を目で追い続けていないか
- 声が小さすぎたり、音が割れたりしていないか
- 話の内容と合わない笑顔のまま固まっていないか
これはAIの非公開の採点を当てるための確認ではありません。人が見ても聞いても回答が伝わりにくくなる原因を減らすための確認です。
カメラを見つめ続ければ加点されるという共通ルールも確認できませんでした。質問を読むときや考えるときは画面を見ても構いません。話し始めと結論を言うときに、カメラのあたりへ視線を戻せるか確認します。
回答の材料
今回確認した3サービスについて、回答内容の準備を後回しにする根拠はありません。表情の練習に時間を使い切って、自分が何をしたのかを説明できないまま本番を迎えるのは避けてください。
一つの経験について、少なくとも次のことは話せるようにしておきます。
- どんな状況だったか
- 何が問題だったか
- 自分が何をしたか
- なぜその行動を選んだか
- 結果を何で確かめたか
表情の確認は30秒の録画で終わります。経験の整理は思い出す時間がかかるので、こちらから先に始めてください。
回答作成まで進めたい方へ
自分の経験からAI面接用の回答を組み立てる手順は、こちらの記事にまとめています。
本質から分かるAI面接対策の教科書【回答作成プロンプト付き・保存版】
確認した公式情報
- PeopleX「Assessment AI」
- PeopleX「評価機能を提供開始」
- Interview Cloud「AI表情解析」
- SHaiN「人物評価AIにおける研究成果」
- SHaiN「AIを使用した人物評価の懸念」に対する見解
- SHaiN公式サイト
確認日:2026年9月15日