AI面接で撮った映像は、AIだけが処理して終わるとは限りません。サービスによっては、応募企業の採用担当者が録画、音声、文字起こし、評価レポートを確認できます。
保存期間も一律ではありません。PeopleXは候補者情報の保存期間を作成から2年間と規約に記載しています。HireVueは応募企業が期間を決め、期限後に自動削除すると説明しています。公開ページで具体的な年数を確認できないサービスもありました。
4サービスの公開情報
2026年10月4日時点で、候補者向けページ、利用規約、ヘルプを確認しました。「公開情報で確認できず」は、保存していないという意味ではありません。応募先の通知や同意画面に別の説明がある可能性があります。
| サービス | 企業側が確認できると案内されているもの | 保存期間 | 削除・問い合わせ |
|---|---|---|---|
| PeopleX AI面接 | 録画、文字起こし、評価レポート | 候補者情報は作成から2年間 | 規約・応募企業の案内を確認 |
| SHaiN | 評価レポート。フリー質問は回答文と音声も確認可能 | 公開ページで具体的期間を確認できず | 受検案内または問い合わせ窓口を確認 |
| harutaka | エントリー動画、ライブ面接の録画を権限のある評価者が確認 | 公開ページで具体的期間を確認できず | 応募企業へ確認 |
| HireVue | 応募企業の担当者が録画等を選考で利用 | 応募企業が設定した期間 | 応募企業へ削除を依頼 |
表の「誰が見る」は、社内の全員が自由に見られるという意味ではありません。閲覧権限の設定や実際の担当者は応募企業ごとに違います。
PeopleX AI面接
候補者向けページでは、面接の映像・音声・発話内容を個人情報として取り扱うと説明しています。企業向けの機能ページでは、面接後に録画データと文字起こし、評価レポートを確認できると案内されています。
個人向け利用規約では、候補者情報の保存期間は作成から2年間です。ここで注意したいのは、録画があることと、顔の特徴だけで評価されることは別だという点です。録画の目的、評価に使う情報、閲覧者を分けて確認します。
PeopleXはAI倫理ガイドラインで、動画・音声・発話情報について、取得と利用の通知、保存期間の設定、削除などの管理を行うとしています。実際の選考では、受検前に表示される説明も読んでください。
SHaiN
SHaiNの利用規約は、受検者が音声、画像、動画の提供に同意したうえで面接を受ける仕組みを記載しています。企業向けFAQでは、企業が追加したフリー質問について、回答文と生の音声を確認できると案内されています。
一方、公開されている候補者向けFAQと規約からは、すべての受検データに共通する具体的な保存年数を確認できませんでした。応募企業から示されたプライバシー通知、同意画面、問い合わせ先を保存しておくと、後で確認しやすくなります。
SHaiNは別の公式説明で、回答音声をテキスト化して評価に用い、表情などを含む映像から感情を判断するものではないと説明しています。カメラを使うことと、表情を採点することを同じだと考えないほうが正確です。
harutaka
harutakaの管理画面ヘルプでは、評価者が応募者のエントリー動画と録画されたライブ面接を確認できると案内されています。同じページでは、動画のダウンロードや保存はできないと説明されています。
「ダウンロードできない」は「録画されない」ではありません。サービス上で閲覧できる状態と、端末へファイル保存できる状態を分けた説明です。
公開ヘルプから具体的な保持期間は確認できませんでした。企業がharutakaを録画選考に使う場合と、有人のライブ面接に使う場合でも、残るデータは違います。案内メールで選考形式を確認します。
HireVue
HireVueの候補者向けFAQでは、個人データの保持期間は応募企業が決め、期間が終わるとHireVueが自動的に削除すると説明しています。削除を希望する場合も、データ管理者である応募企業へ連絡するよう案内されています。
したがって、HireVueへ一律の保存年数を尋ねても、応募先ごとの答えになります。採用担当者のメールアドレスか、企業の採用ページにあるプライバシー窓口を使います。
同FAQは顔認識を使わないとも明記しています。ただし、録画そのものが残らないという説明ではありません。
受検前に見る4か所
1. 同意画面
カメラとマイクの許可だけでなく、録画、文字起こし、評価、第三者提供についての記載を読みます。スクロールしないと表示されない箇所もあります。
2. 応募企業のプライバシー通知
サービス提供会社と応募企業では役割が違います。保存期間や削除判断を応募企業が決めるサービスもあります。
3. 閲覧対象
「採用担当者」「面接担当者」「委託先」など、誰が何を見るかを確認します。分からなければ、録画、音声、文字起こし、評価レポートを分けて質問します。
4. 削除窓口
受検URLを閉じる前に、問い合わせ先を控えます。選考が終わるとマイページへ入れなくなる場合があるためです。
問い合わせ文の例
件名:AI面接データの取扱いについての確認
採用ご担当者様
○月○日に受検予定のAI面接について、録画・音声・文字起こしの閲覧対象者、保存期間、削除を希望する場合の窓口を確認したく、ご連絡しました。受検案内に記載済みでしたら、該当箇所をご案内いただけますと幸いです。
氏名:○○ ○○
応募職種:○○
選考前に質問したこと自体を不利だと決めつける必要はありません。気になる情報があるなら、受検後に不安を抱えるより、取扱いを具体的に確認します。
話さないほうがよい情報
質問に必要のない第三者の氏名、顧客名、社外秘の数字、病歴などの要配慮情報は、自分から詳しく出さないようにします。経験を説明するときは「取引先A社」「メンバー3人」のように置き換えられます。
録画される面接でも、必要な事実まで隠す必要はありません。自分の行動と結果を説明できる範囲で匿名化します。AI面接で何が評価されるかと、録画の取扱いは別の確認項目です。
確認した公式情報
- PeopleX AI面接 候補者向けページ
- PeopleX 個人向け利用規約
- PeopleX AI倫理ガイドライン
- SHaiN 受検者向けFAQ
- SHaiN 利用規約
- SHaiN 企業向けFAQ
- harutaka 応募者の詳細画面
- HireVue 候補者向けFAQ
確認日:2026年10月4日
